代表者の声
「ものづくりにまっすぐに。人にまっすぐに。」
私たちインテリアゴトウは、祖父の代から三代にわたって続く内装仕上げの専門会社です。昭和4年、群馬県庁や群馬会館の内装工事をきっかけに、東京・京橋の上村商店からのれん分けというかたちで前橋に拠点を構え、以来この地で地域とともに歩んできました。
祖父はまさに「職人一筋」の人で、ものづくりに生涯を捧げた人でした。70代、80代になっても現場には出られなくても、自宅でミシンを踏み続け、カーテンの縫製に打ち込んでいた姿を今でも鮮明に思い出します。経営というよりも技術と品質を第一に考え、黙々と手を動かす、その背中がこの会社の原点でした。
私自身は高校を卒業してからこの会社に入り、母が社長を務める中で現場仕事からスタートしました。当時はバブルの末期で、24時間働き続けるような忙しい日々も経験しました。やがてバブル崩壊後の厳しい時期を経て、経営の舵取りも担うようになり、営業や財務も自分で学びながらなんとか乗り切ってきました。

現在、当社は従業員2名(うち1名は私の息子)、パート1名、そして協力工事店3社と連携しながら、小規模ながらも確かな技術力と柔軟な対応力を強みに、施工を続けています。
職人の世界は、表には見えにくいけれど確かな技術と経験の積み重ねが問われる仕事です。壁紙を貼る、床材を敷く、カーテンを取り付ける。どれも一見シンプルに見えて、実は仕上がりの美しさや耐久性は、職人の手の動きひとつで変わります。だからこそ、私たちは若い人たちに「5年で独立できる技術を身につけてほしい」と伝えています。ここで学んだ技術が、一生モノの武器になる。そう思っています。
また、資格取得も会社として全面的に支援しています。プラスチック系床材施工や足場の組立作業主任者など、必要な知識・技術はしっかりと身につけていただけるよう、講習費なども会社で負担しています。特に高所作業に関わる足場の資格などは、安全面でも大切な要素です。
最近では、若い世代の価値観も変わってきていて、「自分の時間も大事にしながら手に職をつけたい」「自分のペースで働きたい」という方も増えています。そういう方にとっても、この仕事は非常にフィットするのではないかと思います。実際、社内では希望があればSNS発信や写真撮影など、施工以外の分野での活躍も応援しています。
一方で、高齢の方が「少しだけでも働きたい」と来られることもあります。年齢に関係なく、できることをできる範囲で活かしていける職場づくりも、私たちの目指すところです。現場に若手とベテランが組むことで、技術の継承とコミュニケーションの場が自然と生まれるのも、この業界ならではの魅力です。
仕事の中で何が楽しいかと言えば、やはり「仕上げることの達成感」だと思います。古くなった内装が見違えるように綺麗になった瞬間、お客様の喜ぶ表情を見ると、やっていて良かったと心から思えます。
ものづくりの喜びを感じながら、一つひとつの現場を大切にする。この想いはこれまでも、これからも変わりません。手に職をつけたい方、地元で長く働きたい方、何かに打ち込みたい方──ぜひ、一緒に空間をつくる喜びを分かち合いましょう。
株式会社インテリアゴトウ
代表取締役 後藤寛之